プールエクササイズ

浮力を利用して負荷を軽く

プール

【浮力を味方につけて】

水中での運動は大気中に比べて多くのエネルギーを要しますので、ただ歩くだけでも公園でのウォーキングの数倍のカロリーを消費します。 ですが身体を浮かす力も働いており、足腰にはあまり負荷がかからないので膝に爆弾を抱えているスポーツ選手もリハビリに利用することもあり、ハードでも身体には優しい部類に入るとされています。 身長150センチで体重が100キロオバー、のような方ですと公園でジョギングに勤しんだり歩道をランニングするのにも膝の具合を気にしながら、激痛が走って悲鳴をあげることのないよう細心の注意で取り組まなければならず、ましてやバスケットボールの試合をしたりダンスを踊るのはいつ膝を壊すかわからない危険と隣り合わせの運動になってしまいます。 でも水中でのエクササイズなら重量級の手足やお腹、背中を所有している方でもそのことを問題にせず活動できますので、フィットネスに通ったせいで故障するなんて笑えないエピソードはきっと生まれません。 特に力仕事は大変でしょうし、歳を考えて無理はなさらぬようにしてください。

【アクアフィットネス】

30歳を越えるとプールに入る機会はめっきり減り、スポーツクラブの会員にでもならない限り水着を着ることも少なくなります。 なのでプールの感触を忘れがちですが、思い出すにはお風呂に入浴している自分を思い描けばそれがかなり近い状態で、広い温泉ならなおよいでしょう。 温泉や銭湯だと浅い場所でも歩くのに抵抗を感じる、これがプールエクササイズの感触にも似ている部分で、水中で手足を動かす時も同様なのです。 その中でどんなことをするのか、アクアフィットネスでは簡単なことから始める場合まずはただ歩くだけというトレーニングもあります。 至極単純なトレーニングですが水の抵抗を受ける中で行うことに意味があり、体育館や芝生の上を歩くのとは全く違った効果が得られます。 上のレベルになると歩くのではなくジョギングするトレーニングもありますし、簡単なストレッチを行ったりと身体を動かす方法はいくらでもあり、自分がどこを鍛えたいのかに合わせてトレーニング法も変えていくといいでしょう。

【アクアの応用】

プールの中を歩いたり走ったりする基本的な運動では歯ごたえが無い、という人はもっと上級向けのトレーニングをしましょう。 おいしいお水に浸かりながらエアロビクスをしたりラジオ体操をするなど、大気中でも行っている動きを水中で再現するだけでもかなりのカロリーを消費します。 格闘家なら素早く正拳突きを撃ってみたり延髄斬りを繰り出してみるなど試してみたいことは山ほど浮かんでくるでしょう。 ハイキックや回し蹴りみたいな単純な攻撃でも空中と水中ではかなり勝手が違い、スローな動きしか出来ない自分に驚くかもしれません。 4の字固めやさそり固めなどの関節技なら緩慢な動きでもわりと通常通りにいくかもしれませんが、さそり固めだと浮力の影響であっさり返されてしまうかもしれず相手をギブアップまで追い込むには至らない、そんなやるせない技になりそうです。 なんにせよ水中だけでしかやれない独自の運動ばかりが用意されているのではなく、体育館の中で行われているトレーニングを持ち込むこともありなのです。